
電験三種をあきらめていましたが、結果的に電験二種まで取れましたので。
やり方によっては、出費を抑えれる方法もありますよ。

管理人が電験三種の再チャレンジを開始した2016年はユーキャン、翔泳社、e-Denの三社の資料請求をしました。
最近ではTACとSATの二社をよく聞きます。
TAC社の電験三種講座は2018年からなので当時は存在してなかったです。
SAT社は2015年から電験三種講座を開講していましたので管理人が知らなかっただけでした。
通信講座の会社が増えていることを見てもやはり電験三種が難化してるということでしょうか。
電験三種 | 二種電工 | エネ管 | 一種電工 | 電験二種 | |
2013年度 | 全滅 | ||||
2014年度 | |||||
2015年度 | |||||
2016年度 | |||||
2017年度 | 法規以外合格 | 一発合格 | |||
2018年度 | 合格 | 一発合格 | 一発合格 | ||
2019年度 | 一次不合格 | ||||
2020年度 | 合格 |
この記事を読んで欲しい人
- これから電験三種を受ける人
- 電験二種まで視野に入れている人
- e-DENの講座内容を詳しく知りたい人
- 高額な通信講座の出費をなるべく抑えたい人
目次
資料請求してみた

と、いうわけで気になった何社かの電験三種講座について資料請求をしてみました。
合格者がやるなよ!と叱られそうですがw
今回は第1弾としてe-DENのレビューです。
その他の動画講義が付いていない通信講座は対象外として除外しました。
動画講義の必要性については以下で説明しています。
それぞれの特徴を前回のポイントである
ポイント
- 肌感覚(テキスト、講義内容、サポート等)
- 計画は立てやすいか
- コストパフォーマンス
の3つに照らし合わせました。
①肌感覚
テキスト
二種受験時にたまに基礎を振り返るために昔の参考書(完全攻略 改訂4版)を見ていましたが、初学者は講義なしでこのテキストを理解するのは難しいです。

最新版の改訂5版を見ても同じように感じます。
ただし、4科目が1冊にまとまってるのでコンパクト感はあります(最新版は全467ページ)。
科目ごとに1冊ずつそろえることを考えると4科目のボリュームに対する抵抗感が少しだけ弱くなります。
裏を返せば4科目がたった1冊だけなので、過去問演習をやりこまないと合格までもっていくのはそうとう難しいでしょう。

講義内容

ベテラン不動先生の動画講義と組み合わせることにより講義内容は頭に入りやすくなります。
でも、全ての単元で初学者にとって分かりやすいかというとそれは違います。
電験には電子回路やパワエレなど難しいところもあり、管理人はいまだに理解できてない分野もあります。
管理人の感想
初めて電験3種の講義を受けたときを思い出したら、すべての単元で頭から煙を出しながら講座にギリギリ付いていったのを思い出しました。
いま見直してみると、ある理解点を越えるところまでは初学者は辛抱しないといけません。
講座内容は簡単すぎず、難しすぎずといったところです。
でも、そのお陰で電験2種を攻略するにあたって必要な基礎はあるていど身に付きました。

科目合格者用の講義
深く狭く
イメージ的に『完全攻略コース』は浅く広くです。
あと〇科目という受験生のために『完璧コース』という科目ごとに理解を深める講座があります。
管理人は電験三種合格後に電験二種を受験しました。
ですが、その理論で苦戦します。
理由は電験三種を60点というギリギリの点数で通過したからです。
理論を強化した結果
そこで、三種の基礎固めのために理論のみ完璧コースを受講しました。
結果として理論72点(80.0%)と割りと高得点で合格しました。
電験二種の二次試験も選択した計算問題は全て満点でしたので、この講座で得た基礎計算力は高かったです。
サポート

2年間の質問サポート
e-DENは質問サポートを2年間+次の試験まで設けています。
ただし、メールやFaxで質問するので送って返っての二度手間が発生するため時間は掛かります。
それがまどろっこしい人には我慢できないでしょう。
管理人は一切使わず
しんぼう弱い管理人は一回もメールなどで質問したことがありませんでした。笑
最初は分からないところが分からない状態でしたので。
覚えることが次から次へと出てきますし、一周した時に学習した破片がつなぎ合わされると聞いていたのもあります。
ですので、疑問点が出ても「そんなものか」とあっさり納得して、どうしても分からないところは通学講座の時に不動先生にまとめて聞いてました。
DVDを消化することに必死でしたので、その点について、わずらわしさは感じませんでした。
通学講座

深まる理解
管理人は理論と機械について通学講座で理解度が飛躍的に伸びました。
全滅した2013年のトラウマもあり、再チャレンジの2017年は通学講座に通うまでは2科目(理論、電力)狙いでした。
機械科目は範囲が広すぎるので、その年の受験をあきらめていました。
ですが、通学講座で理解が深まったこともあり、それまで捨てていた機械科目を取りに行きます。
結果として理論・電力・機械の3科目に合格できたので管理人自身もビックリでした。
詳細はこちらでも紹介しています。
電験二種講座
e-DENは電験二種まで講座があり管理人は二次試験用のみ受講しました。
講師は三種と同じく不動先生です。
他社で二種講座をやってるところはほとんど無いのでこれは強みです。
電験二種を取得する必要性は以下で記載しています。
②勉強計画は立てやすいか

通学講座
電験三種の受験時は計画をしっかり立てていませんでした。
ですが、通学講座の日程が決まっており参考書を終えておかないと講義に追い付いていけないと思ってました。
なので、通学スケジュールに間に合うようにDVDを消化していました。
結果として、ある程度は進度の目安になりました。

ちなみに計画を立てる必要性は以下で紹介しています。
確認問題
講座内容を理解しているかの確認問題が以下のように理論5回、機械5回送られてきます。


1回につき、大問が3問あるので大問がおよそ計30問となります。
上記は2017年の受講時に提出したもので、このあとe-DENから添削されて返ってきます。
強制ではありませんが、講座代の元を取ろうと『それらを消化しなきゃ』という気分になります。
なので、早めにその単元を終わらせていました。
教育訓練給付制度
厚生労働省の教育訓練給付金を受け取るために受講後半年以降に4科目全ての模擬問題が送られてきます。
その試験問題に選択肢を記入してe-DENに返送しなければいけません。
管理人は試験問題の受領後1、2か月ほどで参考書の全てをようやく終えたので時間は掛かりました。
ですが、お金が戻ってくるので良い目標というかノルマになりました。
③コストパフォーマンス

価格
教育訓練給付金の対象講座は各社4科目セットのみになります。1~3科目の受講ではキャッシュバックされません。
その中で一番安いものを選択したと仮定します。
分かり易いように以下の金額は全て税込みにしています。
初心者向け4科目セット+基礎数学+電気理論のセットで計132,000円です。
下に詳細を出してますが、色々やると結果として46,200円が実質的な出費になります。

キャッシュバック

教育訓練給付金
上記セット132,000円のうち20%が給付されるので実質105,600円になります。
ちなみに一般教育訓練(20%)は各社ありますが、最近では特定一般教育給付という制度ができて給付額が40%となります。
取り扱っているのがe-Denだけとなります(2021年1月31日時点)。
特定一般教育給付の対象講座
上記4科目セットに
- 過去問KO(過去問をテーマ別に攻略)の4科目セット
- パワーアップ特訓講座(理論・機械)の2科目セット
の2セットをプラスしなければなりません。
4科目(数学と理論の基礎込み)、過去問KO、パワーアップ特訓講座の3セットで合計209,000円となりますが、給付額が40%となりますので実質125,400円となります。
過去問KOとパワーアップ特訓講座とは
・過去問KO
電験三種の時は最後の法規のみ過去問KOの通信講座を使いました。
これは過去問がテーマ別に分かれているので過去問の実力アップに非常に重宝しました。
・パワーアップ特訓講座
通信講座としては使用していませんが「365問の完全攻略」で過去問演習の肩ならしになるのでオススメできます。
理論・機械の二科目で主要単元(理論: 電磁界、回路計算、機械: 4機、自動制御)を徹底的に学習する内容となっています。
リセールをふまえると40%はお得感が高いです。
ただし、人によって合う合わないはあります。
ボリュームに圧倒されるのもあるので、迷ってる人はとりあえずは4科目セットだけ試して肌に合えば追加でも良いでしょう。
覚悟があって勉強時間が確保できる人にはキャッシュバック40%はオススメできます。
リセール価格

ヤフオク、メルカリなどでの実績ですが最新のもので2年前の教材が5、6割で売れています。
シミュレーションして5割で売れたとして66,000円、10%のオークション手数料を差し引くと実質的に59,400円が戻ります。
教育訓練給付金を受領後の105,600円から差し引けば最終的に46,200円が実質的な出費となります。
この金額を高いと取るか安いと取るかは人それぞれですが、電験二種の基礎が学べた管理人としては激安でした。

懸念点
懸念としては不動先生が高齢なので、あと何年講師をされるのかが疑問です。
前回会った時にまだ数年は現役だと言ってましたが先のことは分かりません。
次にそれだけの後継者がいるのかが気になります。
評価
管理人の経験談も入ったため主観が強いのですが、これから通信講座を検討する人の為になるべく客観的に見てみました。
あえて評価するなら全体的に★★★★☆(星4つ)です。
内訳は以下の通りです。
- 肌感覚・・・★★★★☆(星4つ)
- 勉強計画の立てやすさ・・・★★★★★(星5つ)
- コストパフォーマンス・・・★★★★★(星5つ)
個人的主観を入れれば総合的に星5つなのですが
①超初心者でも難なく付いていけるテキストや講義の難易度
②不動先生の後継者
の2つがクリアされないとこれからの受験生の為には最高点は付けれません。
まとめ
ですが、総合的にe-DENを受講するメリットは大きいと判断します。
コスパも高いですし、電験二種まで講座があります。
何より管理人の実体験での評価です。
念のために資料請求リンクを貼っておきますが前回の記事通り、たとえ成約しても管理人には1円も入りませんw