
独学に限界を感じたら通信講座を選択肢に入れましょう。

電気主任技術者試験(通称: 電験)の学習について、自信がない人がまず悩むことは
- 独学で勉強するか
- 通信講座を受講するか
ではないでしょうか。
ここでは、独学と通信講座のメリットとデメリットを挙げながら、双方の特徴を比較します。
どちらかで迷ってる人は参考にしてください。
この記事を読んで欲しい人
- 電験三種に初挑戦する人
- 前回の結果が思わしくなかった人
- 通信講座の購入で失敗したくない人
- ムダな出費をさけたい人
目次
独学とは
独学とは主に書店やネットで手に入れた電験の参考書や過去問を使用して試験に挑戦することを言います。
最近ではYoutubeでの無料動画を利用して勉強する人も多くなっています。
独学でも合格する人は大勢いますし、私も市販しているテキストも併せて猛勉強しました。
電験合格をテキストのみで達成することは、かなり難しいですが可能です。
独学のメリット
独学のメリットは以下の2点です。
- 安価
- テキストの選択権
1. 安価
電験三種は全部で4科目あり、参考書と過去問の両方とも4科目セットであれば合計で5千円前後です。
4科目ごとにバラバラに参考書と過去問を全てそろえても2万円いくかどうかです。
通信講座は安ければ10万円以下、高いものだと30万円以上するものがあります。
なので、コストだけ見れば誰でも独学で合格したいですよね。
私も最初はそうでした。
「通信講座なんて高額なものは必要ない!」という感じで頭の片隅にもなかったです。
2. テキストの選択権
通信講座のテキストは指定されています。
ですが、独学であれば基本書、参考書や過去問について、自分が好きなテキストを選べます。
大きい書店に行けば、手に取って試し読みして書籍を選ぶことができます。
その本が自分のレベルに合っているかどうかを判断しやすいというメリットも大きいです。
ただ通信講座のうち、市販のテキストを使用しているところも多いです。
書店で本の中身を確認して自分の学習スタイルに合いそうなら、通信講座を選択肢に入れても良いのではないでしょうか。
独学のデメリット
独学のデメリットは以下の3つです。
- 学習の長期化
- 不明点を確認しにくい
- 情報収集を自分で行う必要性
1. 学習の長期化
通信講座は動画講義など学習を効率的にする多くの工夫がなされています。
最近は優良な無料動画が多くなりましたけど、独学では基本的にはテキストだけの学習がメインなので理解する速さは遅くなりがちです。
結果として学習にかかる期間が長くなってしまいます。
数学の基礎がない人が電験三種に合格するためには1000時間が必要とよく言われています。
管理人は通信講座を利用して、電験三種合格までを試算したら合計 810~1215時間でした。
1000時間であれば、毎日2.74時間休まず勉強して丸1年必要です。
ですので、電気数学の基礎から始めたとして、独学であれば少なくても1〜2年は掛かります。
2. 不明点を確認しにくい
学習を進めていく中でテキストをいくら読んでも理解できない部分が必ず出てきます。
特に理論や機械科目は難解な単元も多いため、勉強しているはずなのに分からないことがドンドン増えてきます。
独学だと、このような不明点を自己解決する必要性が発生します。
分からないまま本番を迎えるのはリスキーすぎます。
Googleで調べたり、SNSで質問を投げかけたり、Yahoo知恵袋などに投稿しても精度が低い回答も混ざっているので取捨選択も必要になってきます。

3. 情報収集を自分で行う必要性
電気の基礎的なものでオームの法則など100年以上も不変なところも多いですが、装置、機械は技術とともに新しくなっていきます。
とくに法律は事故があったり規制緩和の必要性で変わったりするので、法規は情報の更新が早いです。
また、過去問についても近年の傾向から今年は出ない問題を予想したり、効率よく合格するためには自分で情報収集していく必要があります。
独学のまとめ
管理人が独学をおすすめするのは、以下のような人です。
- 学習をあるていど自分で進められる
- 一定の勉強時間を確保できる
- 長期間でのモチベーションを維持できる
- とにかく自力で電験にチャレンジしたい
独学の価格が低いことは、挑戦するハードルの低さでもあります。
ちょっとでも勉強しようと思い立った時に、気軽に電験合格の入り口に立てます。
独学を長期間継続できる人はそのまま続けてください。
学習に行き詰まったり、モチベーションが続かないと思えば通信講座を検討しても良いのではないでしょうか。
そういう意味では、一度は独学で挑戦してみることをおススメします。
通信講座とは
一方、通信講座はe-DEN、SAT、TAC、翔泳社など資格教材会社の授業を受講して試験対策をする方法です。
管理人は動画講義がない通信講座は独学とほぼ同じと見ています。
ちなみに私はe-DENを受講して電験合格しました。
通信講座のメリット
通信講座のメリットは次のようなものが考えられます。
- 効率的な学習
- メリハリ
- モチベーション維持
- 最新情報の提供
1. 効率的な学習
これが一番のメリットです。
動画講義は独学の視覚(見る)と触覚(書く)に加えて、聴覚の3つの感覚で学習します。
なので、吸収のスピードがはるかに速くなります。
各会社ともいろんな工夫で教材を進化させています。
最近ではスマホで講義や問題解説を視聴できたりと、かゆい所に手が届く講義も多くあります。
通勤中、仕事、家事や育児などのすき間時間を学習に充てれるので、教材や時間の使い方しだいではムダのない学習スタイルを作り上げれます。
2. メリハリ
独学でさらに慣れない受験だと「参考書の端から端まで理解しなきゃ!」と錯覚しやすいです。
電験のように試験範囲が膨大であれば、全てを覚えるには時間がいくらあっても足りません。
講師が捨てるところや押さえるべき箇所を教えてくれるので学習に強弱が付けれます。
難しくて重要でないところに時間を掛け過ぎることを防げます。
逆に重要なところは時間を掛けてでもきちんと理解していくべきです。
通信講座だと、そういったメリハリを講師が教えてくれる良さがあります。
3. モチベーション維持
独学だと誰も見ていませんし、進捗も聞いてきません。
試験結果が不合格でも他人に言う必要はありません。
それに管理人のような飽き性はもくもくと勉強するのがイヤになったり、仕事が忙しくなると学習を止めちゃいます。

あとは、ごくたまにですが私は勉強に行き詰まった時や迷った時とかに通信講座の担当者に電話をしてました。
自分を見ていてくれる人、応援する人が多くなれば学習も長期間続きやすいです。
試験後に良い連絡をしたいという気持ちもプラスに働きました。
4. 最新情報の提供がある
法規は当然ながら法律に基づくので毎年情報が更新されることも多いです。
管理人が利用していた通信講座の会社は法令の改正点など更新情報をいち早く取り入れて教えてくれました。
古い参考書をいつまでも使っていると中々気付かないところです。
通信講座のデメリット
通信講座のデメリットは以下です。
- 高価
- 教材が合わない可能性
1. 高価
0.5~2万円でテキストがそろう独学と比べてしまうと、10~30万円ていどの通信講座は高額です。
「絶対、電験に合格してやる!」という決意がなければ簡単に払える金額ではありません。
もし、不合格で終われば大金をドブに捨てることになります。
ですが、逆転の発想で
「高いお金を払ったから合格するしかない!」
という気持ちはモチベーションの継続にもつながります。

2. 教材が合わない可能性
講座のお金を支払った後に、届いたテキストや講座内容が肌に合わなかったら最悪です。
テキストなどはやっぱり自分に合ったものを選びたいので、講座の申し込みで迷ってしまうことはありますよね。
支払いを済ませて教材が届かないと通信講座の中身が見えない会社もあります。
そこで手間はかかりますが、資料請求をして内容をよく調べてから通信講座を申し込むのをおススメします。
ネット評判は半信半疑で
情報収集も良いですが『オススメ講座』『ランキング1位の講座』などは広告収入目的でウソが混ざっていることが多いです。
また合格者続出も本当かどうか分かりません。
大事なのは『教材があなたに合うか合わないか』です。
全ての情報を丸っきり信じずに、ご自身の全感覚で確かめてください。
事前に資料請求をすればテキストや動画講義のサンプルが確認できる会社もあります。
通信講座のまとめ
通信講座は以下のような方におすすめです。
- 決意が固い
- 短時間で合格したい
管理人が思うに、通信講座は高速道路のようなものです。
料金を払えば目的地までのベクトルを示してくれて、独学以上の短期間で合格できます。
だからと言って電験に関しては簡単に合格できるほど甘くはありません。
ずっとパーキングエリアで休憩していても目的地には着きませんよね。
生半可な気持ちだと通信講座を利用しても、日々の継続がなければ合格は近づいてきません。
大事なお金をムダにするか自分への投資に変えるかは、どこまで自分に本気になれるかどうかです。
まとめ
電気主任技術者試験について、独学と通信講座の特徴をご説明しました。
独学と通信講座のどちらが自分に合うかは、ご自身の状況をよく見て試験対策をしましょう。
各講座のレビューは以下にあります。